
ダイエットに良いとされるおからの成分
おからとは何かというと、豆腐を作る時に大豆をこして豆乳を絞るのですが、その後に残ったいわゆる搾りカスの事です。カスというと表現があまり良くありませんが、たんぱく質や脂質そして炭水化物という栄養素のバランスが非常に良い食べ物です。また大豆加工食品の中でもカロリーが低いのが特徴で、ダイエット時の食事にも非常に適しています。では具体的におからにはどのような有用成分が含まれているのか詳しく見ていきましょう。まず大豆イソフラボンです。これはフラボノイドの一種で、強い抗酸化作用を持っているのが特徴です。さらに女性ホルモンと似た働きがある為、更年期障害の解消にも有効として期待されています。
他にもセルロースも有用成分の1つです。セルロースは不溶性の食物繊維で、水に溶けにくい性質を持ちます。腸の動きを活発化させてくれ、便秘予防にも良い成分です。加えて腸の掃除もしてくれるので大腸がんの予防にもつながります。それからサポニンという血圧低下やがん予防の働きがある成分や、レシチンという記憶力の向上や認知症予防に効果がある成分も含まれています。

次におから100グラム当たりの栄養成分も見ていきましょう。カロリーは111キロカロリーで、炭水化物は13.8グラム、たんぱく質は6.1グラムで脂質は3.6グラムとなっています。これだけ見ても、あまり良く分からないので他の大豆商品と比較してみましょう。カロリーですが、木綿豆腐は72キロカロリー、絹ごし豆腐は56キロカロリー、豆乳は46キロカロリーです。炭水化物は木綿豆腐が1.6グラム、絹ごし豆腐が2グラム、豆乳が3.1グラムです。たんぱく質は木綿豆腐が6.6グラム、絹ごし豆腐が4.9グラム、豆乳が3.6グラムになります。そして脂質を見てみると、木綿豆腐が4.2グラム、絹ごし豆腐が3グラム、豆乳が2グラムです。
こうやって比較してみると、豆腐を作る為に出たカスであるおからの方が実は栄養素が高いという事がよく分かります。しかもおからが凄いのは他にも、ビタミンやミネラル、カルシウムやカリウムの成分も高いですし、食物繊維も豊富に含まれているので、積極的にとると良いです。
